世界初の全身麻酔手術に成功した華岡青洲、その悲痛な挑戦とは?

華岡青洲 偉人コラム
華岡青洲

今や麻酔なしの手術など考えられないが、かつてはそれが当たり前であった。激痛にのたうち回りながら、外科手術を受ける患者たち。病室からは、耳をつんざくような叫び声が聞こえるのが、常であった。

なんとかして、手術を受ける患者の負担を減らすことはできないものだろうか――。そう考えたのが、江戸時代末期に活躍した、医師の華岡青洲である。青洲は独自の方法で麻酔薬を開発。動物実験で何度も試みて、成功率を高めていく。

しかし、いくら動物実験で成果があったとしても、人間相手にはどうなるかわからない。とはいえ、人体実験を行うわけにもいかず、青洲はいきづまる。そんなとき、危険すぎる試みに、手を挙げる人物がいた。その人物とは――。

全身麻酔「世界初成功は江戸時代の日本人」の凄さ | リーダーシップ・教養・資格・スキル
「うぎゃあ!うぐぐ……痛いっ!痛い!」手術の部屋から患者の悲鳴があがる。つい、さきほど血を流しながら、運ばれてきたばかりの患者だ。「長くなるかしら……」加恵は何もできないもどかしさを覚えながらも、手…

東洋経済オンラインで記事にしてもらったので、ぜひ読んでいただければと思う。どれほどの苦痛と不安があったことだろうか。想像だにできないが、それでも青洲は前に進まなければならなかった。

そんな日本史の知られざる悲劇の物語を収めたのが『泣ける日本史』(文響社)である。ただ、悲しいだけの物語ではない。それでもなお、たくましく生きようとしたり、生きた証を残そうとしたりした、19人の歴史人物たちによる、共感の偉人伝である。

〔『泣ける日本史』はいかに生まれたか?担当編集者インタビュー〕
https://note.com/bunkyosha/n/n1bc60d657cf1

『泣ける日本史』を著者の真山知幸が紹介!〕

〔華岡青洲(はなおか・せいしゅう)とは?〕
1760年、紀伊国で生まれ。23歳のときに、オランダ医学を習得するために京都へ遊学。中国の医師である華佗が麻酔薬を用いた手術によって、多くの患者の命を救ったことを知る。故郷に戻り、麻酔薬の調合に注力。朝鮮朝顔を用いた麻酔薬を作り出した。実験を繰り返しながら、1805年に乳がんの老婆に手術を行い成功する。1835年、死去。

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