「大塩平八郎の乱」の名は、一度は耳にしたことがあるだろう。天保8年に、大坂町奉行所の元与力である大塩平八郎が、江戸幕府に対して起こした内乱である。
反乱自体はわずか半日で鎮圧されたが、泰平の世が長く続いているなかで、しかも、平八郎が幕府の元役人だったことから、当時の社会に大きな動揺を与えることとなった。
平八郎は一体なぜ、反乱を起こしたのだろうか。大飢饉への幕府の対応に不満が爆発したことは確かだが、そこに至るまでの経緯については、それほどよく知られていない。 『泣ける日本史』 (文響社)では、平八郎が反乱を起こすことを決意する様を、義理の息子である格之助の視点で描いている。
飢饉、腐敗政治、最後は爆死……知られざる大塩平八郎の乱の真実。『泣ける日本史』|文響社
「大塩平八郎の乱」。有名な事件ですが、「なぜ反乱を起こしたのか」「なぜそれが教科書に載っているのか」を知っている人は少ないかもしれません。悪人のイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は飢饉で困窮する人々のために権力に反旗を翻した人物でした。飢える人や腐敗する政治を見て見ぬふりができずに私財をなげうち、最後には命...
歴史の裏側にある人間ドラマを描いた『泣ける日本史』では、19人の物語を紹介している。いかなるときも前向いて、それでも生きるための一冊として、読んでみてほしい。
〔『泣ける日本史』はいかに生まれたか?担当編集者インタビュー〕
https://note.com/bunkyosha/n/n1bc60d657cf1
〔 『泣ける日本史』を著者の真山知幸が紹介!〕